撮影がうまくなるためには、何を伝えたいのかを意識することです。
自分はこういうふうに撮りたいんだという意志がみえるようになるといい動画になってきます。
そのためには構図を考えないといけません。構図とは被写体をどのくらいの大きさ・位置・角度で写すのかということ。
被写体から離れて全体を撮ることを「ヒキ」、被写体に近づくことを「ヨリ」といいます。ヒキは全体の状況を説明するカットです。ヨリは近づいて表情や感情などの細かい描写を説明するカットのことです。
このヒキとヨリのバランスを考えることが大事になります。
ヒキは状況を説明をするにはいいカットですが、ヒキばかりの映像だと退屈してしまいます。ヨリのカットを入れて表情を表現することで、表現の幅が広がります。
どういうふうに見せたいとか具体的なプランがないときなどはヒキとヨリ、どちらのカットも撮影しておきましょう。後で編集するときに助かります。
ヒキとヨリの大切さわかっていただけましたか。
単調に撮影してしまうことが、動画を面白くなくしてしまうのですね。ですからヒキとヨリだけでなく、いろいろな位置・角度・高さから撮影することを心がけてください。
動画初心者は被写体の真正面から、自分の目線で撮影することが多いです。
撮影がうまくなるためには、被写体をいろいろな角度から、高さを変えながら行うと、動画が変わってきます。
これに加えて、カットごとに変化をつけるようにすればもっといいものが撮れるようになってきます。
次はカットごとに変化をつけた撮影をするにはカメラワークを覚えておきましょう。カメラワークとはカメラを動かす技術のことです。大きく分けると4つの方法があります。
○ 固定撮影(フィックス)
○ カメラを振る(パン、ティルト)
○ カメラレンズの動き(ズームイン/アウト、フォーカスイン/アウト)
○ 移動撮影(トラックドリーイン/アウト)
固定撮影は動かさないで撮影する方法のことです。基本中の基本です。
カメラを振る(パン)カメラを左から右、あるいは右から左に振る撮影方法です。
得られる効果としては広い風景などの広大さ、横長の被写体の詳細を、視点の横移動を表現したい場合、水平移動をする被写体を追いたい場合など。
ティルトは上下にカメラを振る撮影方法です。
高層ビルなど縦に長い被写体のディテールを見せたい場合、人物をフルショットでディテールと全体を見せたい場合などに使用します。
ズームイン/アウトは広角状態から望遠をズームイン、逆に望遠除隊から広角をズームアウトと呼びます。
得られる効果としては ズームインは被写体のディテールを見せたい場合、視点を誘導してズーム先に集中させたい場合
ズームアウトは被写体が置かれている状況と関係性を見せたい場合、視点の集中を解きたい場合
フォーカスイン/アウトはボケた状態から徐々にピントをあわせること、逆に焦点があっている状態から徐々に焦点をぼかすこと
得られる効果としては、フォーカスインは目覚めや思い出すなどの効果、フォーカスアウトは意識が遠のくなどの効果
トラックドリーイン/アウトは移動する被写体に合わせてカメラも一緒に移動する撮影方法
得られる効果 被写体に対して積極的な関わりが得られ、迫力が増す。背景を入れることで、移動感、臨場感が増す。
以上のカメラワークを駆使することで、単調な動画からカットに変化のついた動画に変わってくると思います。
得られる効果を意識して自分が何を伝え用としているのかを意識するといいですよ。